ホテイアオイの植栽と回収

 

※この事業は平成20年度で終了しました。

 

手賀沼は、富栄養化の進行に伴いプランクトンの増殖による水質の悪化が問題となりました。

このため、富栄養化の原因である窒素・リンなどの栄養塩類の削減対策が重要であることから、栄養塩類の吸収率が高いホテイアオイを植栽し、栄養塩類を吸収し生長させた後、回収する事業を昭和56年度から平成20年度まで実施してきました。

実施にあたっては、ホテイアオイは外来種のため、拡散しないように厳重に管理を行いながら事業を進めてきました。

 

事業内容は下記を参照ください。

 

ホテイアオイの圃場

成長したホテイアオイ

 

ホテイアオイの植栽業務(平成20年度)

●植栽日:平成20年5月28日~6月8日

●植栽場所:手賀沼公園沖圃場(30m×30m区画)

●植栽面積:900㎡

●植栽量:2,500株

ホテイアオイの管理及び回収事業(平成20年度)

●回収期間:平成20年6月9日~10月10日

●処分方法:全量肥料として農地に搬入

●回収量:48t
窒素除去量:76.8kg
リン除去量:13.4kg

ホテイアオイの成分分析(平成20年度)

(採取:6月と9月)

  投入前 投入後
重量 72.0g 394.5g
全長 36.1cm 11.9cm
総窒素 1.01mg/本 1.3mg/本
総リン 0.10mg/本 0.22mg/本

アオコの回収

 

※この事業は平成27年度で終了しました。

 

昭和60年度から平成19年度まで、アオコ分離脱水装置を利用して沼の水をポンプで汲み上げ、特殊なフィルターでろ過し、分離・脱水し固形化する方法を併用していましたが、平成20年度から回収を要するアオコが発生していないことから、平成23年度に撤去しました。

 

また、アオコの回収は、水面清掃船「みずすまし号」を使用して沼上で回収する方法で行っていましたが、同様の理由で、平成27年度に廃止しました。

 

汚濁が進んでいた時は、アオコが風で吹き寄せられ沼岸まで押し寄せ、積み重なったアオコが腐敗し悪臭を発していました。現在はアオコの発生がなく、このような悪臭はありません。

 

みずすまし号